カクデンタルクリニック

ホワイトニング 入門編、実践編    『 杉並区高円寺の歯科医院より 』
 
2007/01/15 17:55:44|その他
メンブレンを用いたGBRテクニック

基本的にGBR(骨再生誘導術)を行う場合、歯肉肉芽の埋入による移植骨の排出を防ぐために骨内と歯肉との隔壁、つまり骨再生に安定した環境を維持させなければならない。このとき用いるバリアーをメンブレンと呼ぶ。
メンブレンには主に2種類あります。
1. チタンフレームメンブレン  (非吸収性)
2. ノンフレームメンブレン   (非吸収性、吸収性)
チタンフレームの場合は3次元的垂直、水平方向に高さを得るための骨造成を行う場合に用います。
外力による圧力を最小限に防ぐためにチタンフレームで補強がされております。
ノンフレームの場合は垂直、水平方向に比較的高さの少ない骨造成を用いる場合に用います。
また、ノンフレームには吸収性と非吸収性があり、吸収性には吸収に要するまでの期間も製品によって様々です。

今回は、今までに使用した各吸収性メンブレンの特徴を述べたいと思います。
あくまでも、手術時に裂開を認めなかった場合について述べさせていただきます。
Bio-Guide 
操作性はしなやかでとても優れています。吸収期間も2ヶ月以上かけて行われます。
Ossix操作性はやや硬質で薄く、ピンなどの固定には破れ易く、慣れが必要。吸収は6ヶ月以上かけて行われるので、私の経験上6ヶ月後でも所々吸収部分は見られたがメンブレンは形態を維持していた。
Bio-mend
バイオガイドより薄く操作性は普通。薄い分、吸収がやや早く感じられる。
シトプラスト RTM、 ACE−Surgical RCM
バイオガイドに比べて分厚くやや硬く、吸収は同程度とみられる。

このような事からメンブレンの選択はメンブレンの吸収時間と骨造成範囲の大きさで使い分けることも出来ます。また、使用頻度の高いものはBio-guide,Ossix。

写真 Ossixを用いてGBRを行ったCASEです。
    左上4,5 5ヶ月後の2次オペ切開写真です。
    メンブレンは吸収していない



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2006/12/21 15:42:48|ホワイトニングその他
歯肉メラニン色素、失活歯のホワイトニング

 歯肉メラニン色素、失活歯のホワイトニング

 歯肉メラニン色素のホワイトニングについて
 CO2レーザーもございますが器具を必要としないフェノール/アルコール法を御紹介いたします。
 液状フェノールと消毒用エタノールを用います。
 ダッペングラスにほんのわずかなフェノール液を用意します。
 小さくて固めの綿球を作り、この溶液を浸み込ませて顔の皮膚に垂れないように細心の注意を払ってから乾燥させた付着歯肉のメラニン色素沈着部位に圧接しながら塗布します。塗布部位は付着歯肉のみです。ポケットや可動粘膜に行うと強い痛みを生じます。塗布した直後から歯肉は白色に変色してきます。色の濃い部分は30〜60秒ほど経過した後、あらかじめ用意して置いたアルコール綿球(水分多いもの)で叩くように圧接して中和します。何度か中和を行った後に水洗、うがいをしていただきます。この方法は火傷の治癒過程と同じなので、顔や皮膚に付着させると痕が残りますので注意しましょう。ただし、メラニン色素は歯のホワイトニング同様に再着色します。

前歯失活歯のホワイトニング(38%過酸化水素Opalessence Xtra Boostを用いた方法)
舌側の形成はCEJ(セメント-エナメル境)を超えないように行う。
唇側は通法、舌側にもジェルを塗ります。
プラズマレーザー照射を唇舌側に3秒×30回程行います。その後水洗。
ジェルは加熱されると酸化還元反応が促進され膨張しますので口腔内に垂れないように注意してください。 







2006/11/29 10:15:30|オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニング

     オフィスホワイトニング

オフィスには直接歯面に塗布する方法とトレーを使用する方法があります。
オフィスホワイトニングは過酸化水素(H2O2)主体の高濃度を使用します。
主に粉+液を混和するTypeとシリンジTypeがあります。
粉+液Typeには、Beyond,Hi−light等があります。
シリンジTypeには、Opalescence Xtra Boost(38%H2O2), GC Tion(酸化チタン触媒),Spectrum(22%H2O2)等があります。
特徴及び使用方法は各メーカーにより異なりますが、今まで当院で使用してきた経験ではすべての商品でその場で明確にホワイトニング効果を得られることが出来ました。
今回は、当院で現在活躍しているBeyondとOpalecence Xtra Boostについて紹介します。
Beyondは液と粉を混和したジェルを歯面に塗布します。この薬剤には専用のBeyondスタンドライトが必要です。時間はタイマー付で10分3回の30分を要します。この薬剤は紫外線、赤外線を一切カットした特殊光線にのみ反応します。毎回ジェルを混和するのが手間ですが、施術直後にはホワイトニング効果が肉眼で明らかです。
Opalecence Xtra Boostは2本のジェル先端を連結させて、交互に混和するだけで薬剤が出来上がります。特殊な光を必要とせず、15分2回を歯面に塗布するだけでとても簡単なのですが、ホワイトニング効果は肉眼ではBeyondほどは見られません。主にホームホワイトニングと併用する場合に用います。最初に1回このオフィスを行うと翌日からホームのみでも素早く効果が見られます。また、失活歯のホワイトニングには即効的に作用します。舌側と唇側からこのジェルを塗布し、プラズマ照射で加熱することにより酸化還元反応が加速します。(注:生活歯に加熱照射すると疼痛が出ます。)
TionやZoomなどの酸化チタンは酸化還元反応をより一層speedyに行うとされています。

使用方法
どちらも高濃度の過酸化水素を使用するので、軟組織には十分な注意が必要です。
1. 歯面清掃(プラークの除去)
2. 完全防湿(Openマウスピース等)
3. 歯肉、露出象牙質(歯頚部、咬耗部)のプロテクト
     (opalDam等)
4. ジェルの塗布
5. 使用時間厳守、
6. 施術後の注意(象牙細管開口時は着色し易い)

歯面に塗布するタイプ
Beyond office, Opalecence Xtra Boost, spectrum office, Tion office, Zoom2等。

トレーを用いるタイプ
Opalecence Quick, White speed 等。


詳しい商品情報はこちらまで
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歯科モールドットネット







2006/10/10 18:04:00|ホームホワイトニング
ホワイトニング入門編、臨床編

歯科モール.ネットより皆様にホワイトニング情報をお知らせ致します。

★ホームホワイトニングについて

今回はホワイトニング暦10年の東京都の加来先生にお願い致しました。

 
第1回はホームホワイトニング法について御紹介致します。

1.入門編
 これはマウスピース(トレー)と呼ばれるその方専用のトレーを作製し て、ご自身で行っていただく方法です。
トレーにはHard-Type,Soft-Typeどちらでも構いませんが、長時間使用するにはHardの方が装着感は良いでしょう。
当院でのホームホワイトニング材は主にNight-whiteDay-whiteを使用しています。
Night−whiteの特徴は過酸化尿素が主成分なので比較的知覚過敏を軽減できます。濃度には10%、16%、22%があります。使用方法は1日4時間以上。
Day−whiteは主成分が過酸化水素で7.5%、9.5%があります。使用方法は1日1時間前後。


2.臨床編
ホームホワイトニング材の使いわけとしてはお忙しい方には使用時間の短いジェルが良いのですが、Day−white7.5%はNight−white22%に匹敵します。(約3倍)過酸化水素は刺激が強いことがデメリットとなります。したがって、ホワイトニングを行う人の口腔内の状態をしっかりと把握する必要があります。知覚過敏の重い方や歯根露出の歯に高濃度のジェルを使用するとたちまち疼痛が生じます。こういう方は主にオフィスホワイトが適用です。ホームには過酸化尿素系の低濃度を痛みが生じない程度に使用していただきます。(2〜3日に1度や痛みが無くなってから短時間の使用等。)

トレー製作から使用法まで 

1.模型作り
 7〜7までしっかり印象を採る事。
 前歯が垂直になる様に石膏基底面をトリミングする事。
 基底面をなるべく馬蹄型にトリミングする。
2.トレー製作
 バキュームフォーマーで整形したトレーは冷水下でしっかり  と冷ますこと。
 Hard-typeの唇側トリミングは歯頸線上で、Soft-typeの唇側ト リミングは歯頸部から5ミリぐらい、前歯口蓋側は10ミリ以上、 臼 歯舌側は5ミリぐらい。舌感を重視する。
3.トレーの試適
 口腔内で安定していること。
4.ジェルの注入
 トレー内の水分はなるべく綿棒等で拭きとる。濃度が薄れる為
 唇側面のみに1歯に米粒大の量で充分。
5.使用法
 必ずブラッシングをしてから始める。
 プラークとジェルが反応するとホワイトニング効果を失う。
 知覚過敏が出ても一過性のものなので1〜2日中断すれば治ま ります。
6.使用後
 口腔内をブラッシングする。
 トレー内のジェルをブラシで洗浄する。
 トレーの保管は高温で変形しないような場所で保管。
 ジェルは冷蔵庫で保管。
7.到達点
 犬歯と側切歯の色調が同程度になればそこが限界点です。
 白濁は1〜2週間で消えます。
 (shade-taking等はその後に行いましょう!)

次号はオフィスホワイトニングについてお話致します。
 







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