会社が、個人で(学校行事や部活動ではなく)ボランティアをしている中高生を対象にした表彰式を催している(今年で10回目となる)。今、その案内をするべく学校をボランティアで訪問している。 そこで、新たな発見が色々あったので紹介する。 まず今は、教頭先生という呼び名がなくなっている。都の方針か何かで近年変更になったらしいが、新たな呼び名として「副校長」という。 自分が中高生のころは「教頭?はぁ??意味わからん。エラそうな顔してるけど、何がエライねん!」ぐらいにしか認識がなかったが、「副校長」となるとなんかえらいような気がする。学校崩壊がよくささやかれている現状、私のようなしょぼい学生(またはその親)の意識改革の為の変更だろうか??
また、今は中学校では、内申書にボランティアをしているかどうかの記載項目があり、ボランティアをしていると内申点がアップするらしい。なんか変なの。
一方、高校では来年から奉仕(ボランティア)が授業の一つとして組み込まれ、年間35時限の時間を費やし1単位として必須科目ということになるらしい。 奉仕を強制??と違和感はある。でもまぁ、そういう経験をしてみることもいいことではあるとも思う。学力低下がささやかれているので勉強しろよ!!なんていう気はないが、しかしやはり、年間35時限も費やして学校の授業としてやるようなことか?というのが正直な気持ちだ。
しかし、今回、多くの副校長先生とお会いしてお話したが、現場は本当に大変そうだ。
・教育方針もころころ変わる。 ・昔は家庭・地域・学校が協力をして子供を育てるという認識 であったが、今は地域意識がなくなっているので学校が地域 の役割も担う必要がある。 ・保護者も口出しすることが多く子供を叱るにも気を遣う。 ・情報化社会である為、少しでもミスがあると、「学校全体の 管理体制の問題!」という感じで変に、また一瞬にして広ま る為、先生が子供と真剣に向き合うことが怖くなっている。 ・子供を叱るときにシバく!ことは昔からルール上はダメだっ たが、昔は親も周りも「そんなことしたら、シバかれて当然 やわ」と思ってくれた。だから、シバくことは、子供が暴発 (ぼうはつ。ばくはつ(爆発)ではない)した時の最終抑止 力としての効力があり、子供が暴発しても押さえつけること ができた。でも今は親も周りもそういう理解がない為、シバ く=即クビになる。なので、子供が暴発したときに抑止力が ない状況(「シバく」の代わりの抑止力を検討中とのこと。 私は電気椅子はどうですか??と半分冗談で提案してみた ら、笑いが起こっただけだった。。。)。
こんな状況じゃあ、先生も発狂したくもなるだろう。悪いことをした子供の一人や二人シバきたくなるだろう。私なら親を呼び出して親の前でシバいているかもしれない。先生のやり場のない怒りが変な方向に向かないことをただ祈るばかりだ。 しかし、なんか変な世の中だ。
確かに教師の質も落ちているのかもしれない。しかし、それ以上に教師が子供と真剣に向き合うことができる環境が今はない気がする。
自分の子供が中学・高校に行く時にはどうなっているのか?? 今回お会いすることができた立派な副校長の方々に期待するところ大である。 |